車両価格
3,200万円2,500万円
( 成約手数料込 2,555万円 )

歴史を見て乗って 調べて楽しむ

アメリカにその名の由来をもつラゴンダは、1906年に英国ミドルセックスで誕生しました。第二次世界大戦前夜には、かのW.O.ベントレーがエンジニアとして参画するなど、高性能なラグジュアリィカーブランドとしてその名を馳せましたが経営はふるわず、戦後の1947年には、アストンマーティンを買収したデビッド・ブラウンの手中に収まり、経営も統合されることになります。

1948年には、まったく新しいシャシーとエンジンを持つ新シリーズがデビュー。なかでもベントレーの設計による排気量2.6リットルのストレート6は、アストンマーティンDB2にも搭載され、その後はV8の基礎になるなど、アストンマーティンにとっても重要なエンジンとなりました。

2.6リッターのラゴンダは、1948年から52年にかけて118台が造られています。サルーンやクーペ、そしてドロップヘッドクーペ(カブリオレ)が存在しました。


西川淳の、この個体ここに注目!

クラシックカーやビンテージモデルを買うに当たって最も重要なことは、その個体の程度や状態に関わらず、歴史や履歴とそれを証明するエビデンスがしっかりと残っていることに尽きます。

販売当時の登録書類や保証書、ディーラーとのやりとりを記したレターといったドキュメント類から、雑誌やイベントに登場した原本やコピーの記録、写真、修理やレストレーションの詳細な記録(写真付きが望ましい)や請求書類など、物的証拠があって初めて、“由緒ある個体”といえるわけです。

その点、この個体はパーフェクトと言っていいでしょう。過去オーナー全ての履歴が明らかなことはもちろん、当時のレジストレーションブック(年度更新)やガソリン配給冊子といった単独でも貴重な書類が付属しており、レストレーションの課程を綿密に記したフォトブックも備わっています。もちろん、日本に輸入されてからの英国とのパーツ発注関係の書類も全て残っていて、ドキュメントを遡って読むだけでも歴史物語に触れているようでワクワクします。車体に付属するインストラクションブックもキレイな状態で保管されていました。

48年から52年にセダン、クーペ、オープン併せて118台が生産されたうちの一台で、現存するドロップヘッドクーペはわずかに8台程度だと言われています。もちろん、日本にはこの一台しか存在しません。

1949年に生産された個体のようですが、その後しばらくはボンドストリートのショールームに展示されたままでした。ロールスロイスよりもはるかに高価であったため、誰も手が出せなかったといいます(5万6000ポンドしたとも言われています)。ちなみに1950年当時の日本人にとって約6万ポンドの英国車を買うということは、今の貨幣価値および難しさでいうと“ブガッティシロンを10台まとめ買いできる”くらいの感覚だったと思ってください。

ようやく嫁ぎ先が決まったのは52年末のことでした。有名な実業家チャーリー・ウィルメント氏が自分自身へのプレゼントとして購入し、翌年1月に登録、NJJ572のナンバーを取得するに至ったのです(そのナンバーは現在も車体に付いています)。その後、1985年にウィルメント氏のビジネスパートナーだったデニス・ピアーチェ氏が引き継ぎましたが、彼はNJJ572をほとんど乗らずに保管し、2004年にはウィルメント氏の長女であるモーリー・パイル氏の所有となったのです。つまり、実質的には1ファミリィの所有歴をもつ個体と言っていいでしょう。

数々のイベントやコンクールに出場した記録のある個体ですが、なかでも特筆すべきは2005年に開催された2つのイベントへの参加です。春に行なわれたウィンザー城でのアストンマーティン・聖ジョージ・フェスティバルでは女王陛下のお目に止まり、その記念すべき写真も残されています。また、秋に行なわれたアストンマーティン・コンクールでは見事クラス一位を獲得しました。これらは全て、フルレストア以前の勲章です。

その後、オリジナルペイントへの復元を含む、フルレストレーション(記録写真あり)を受け、2016年に現オーナーの手によって日本へと持ち込まれました。現オーナーは長い距離を走るラリーイベントに出場しても必ず完走できるレベルにまで仕上げようと、数々の“実用的”な改良を施しています(ラフェスタ・ミッレミリアなど既に出場経験アリ)。

アストンマーティンと同じDB2用エンジンは一端降ろされ、クラシックカー専門のファクトリーにて三ヶ月に渡りフルOHを受けました。その他、ブレーキ交換、電動ファン追加、マイナスアース変更、ハザードやキルスイッチの追加なども施されており、即ラリー実戦可能、つまりは毎日乗れるコンディションの個体へと“進化”しています。もちろん、オリジナルへの敬意を忘れることなく。

車両スペック

年式1949
初年度201612
排気量2,580cc
走行距離
ミッション4MT
ハンドル
カラーダークブルー
シャーシーNoLAG50/497
エンジンNoLB6A1501576
車検2019(R1)12
出品地域東京都
iOSアプリダウンロード
iOSアプリダウンロード