世界限定23台のみの コレクターズ・モデル

多くのクルマ好きにとって無視することのできない代表格は、見るからに麗しいスポーツカー。そこに異論はありません。けれど “速いハコ”というのも、常に気になる存在なんじゃないか? と思います。どこかフォーマルでジェントルな雰囲気を漂わせた姿をして、大人4人とほどほどの荷物をそう無理なく収めて快適に移動できる実用性を(大抵の場合は)持ち合わせていながら、いざとなればリアルなスポーツカー顔負けのパフォーマンスを見せつけたり楽しんだりすることのできるセダンやクーペは、“たしなみ”という言葉の意味を重んじる大人の男(と女)にとって、永遠のアイテムとでもいうべき存在でしょう。

その代表格といえるのが、BMWのM3/M4です。そもそもは1985年、BMW M社が当時のツーリングカー・レースで勝利を重ねるために、E30型3シリーズの2ドア・セダンをベースにチューンナップ……というより、もうほとんど基本的な設計の部分から見直したといえるぐらいに手を入れてデビューさせたホモロゲーション・モデル、初代M3が出発点。以来、カブリオレや4ドア・セダンなどヴァリエーションを増やしたり、フルモデルチェンジを繰り返して世代が変わったりもしましたが、M3はBMWの最も太い柱といえる3シリーズの高性能モデルとして君臨し続けてきています。もちろん各世代ともにツーリングカー・レースやGTレースなどで見事な戦績を収めてきているのは、いうまでもありません。

M4というモデルは、BMWのラインナップが再編されてクーペ系に与えられる車名が偶数とされたことから生まれたもので、2013年に発表された初代4シリーズの“M”版として2014年にデビューしました。事実上はE92型M3クーペ/カブリオレの後継モデルで、型式はクーペがF82型、カブリオレがF83型とされました。

車体の寸法は全高が45mm低いこと以外、ホイールベースも含めてほとんど4ドア・セダンであるF80型M3と一緒。基本的なメカニズムも共通です。パワーユニットは、ひとつ前の世代で評価が分かれたV8に代わり、その前2世代にわたって積まれていた“BMWといえば!”の直列6気筒に回帰。2979ccのストレート6はスクロール方式のツイン・ターボを得て、431ps/7300rpm、550Nm/1850-5500rpmと先代よりも11psと150Nmのエクストラを手に入れています。0-100km/hの加速タイムは7速DCTモデルで4.1秒と、かなりの快速です。

この世代のM3/M4の開発のテーマのひとつは、サーキットでのパフォーマンスの向上でした。そのためパワーユニットの冷却系も強化され、ルーフやタワーバーがカーボン製となるなど先代M3比でおよそ80kgほどの軽量化もなされています。

当然ながらモータースポーツにも参戦し、M4がDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で初年度にしてマルコ・ヴィットマンがドライバーズ・チャンピオンを獲得するなど、好成績を収めました。そして、それを記念したスペシャル・モデルが世界限定で23台のみ作られ、そのうちの5台が日本で販売されました。

それがこちらで御紹介する、M4 DTMチャンピオン・エディションです。


嶋田智之の、この個体ここに注目!

何といっても気を惹かれるのは、マルコ・ヴィットマンが駆ってDTMを制したチャンピオン・マシンをモチーフとした、そのエクステリアでしょう。アルピン・ホワイトのボディ・カラーをベースに、エンジン・フードとトランク・リッドには7色の鮮やかなストライプが入ったブラック・フィルムが貼られ、フロント・グリルのキドニーの部分はオレンジの縁取り付き。両サイドのドアには実戦のゼッケン・ナンバーだった“23”が、リア・サイド・ウインドーにはドイツ国旗とMarco Wittmannの“WIT”があしらわれたデカールが配されています。フロントのスプリッターとトランク・リッドのスポイラーがカーボン製となり、19インチのホイールがブラックでペイントされているのも、またインテリアがブラックのレザーとアルカンターラ、至るところにあしらわれたカーボンでシックかつレーシーに仕立てられているのも、このモデルの特徴ですね。

この個体は日本上陸5台のうちの1台で、いうまでもなくディーラーものです。ユピテルのレーダー探知機とドライブレコーダーが後付けされている以外は、もちろんフル・オリジナルの状態を保っています。

事実上の1オーナーで、記録簿もスペア・キーも全て揃っています。取材時の走行距離は僅か10008km。フロントの右のソナーの少し下辺りに飛び石によるごく小さな傷が、リップの下に微かな擦り傷が数本あるだけで、それ以外は極上といえるコンディションでした。

M4というクルマの性格上、ガンガン走っていただきたいところですが、世界限定23台という希少性の高い仕様であることを考えると、コレクションとしても価値も決して低くはないと思います。何せその後、ヴィットマンが2016年に再びDTMでドライバーズ・チャンピオンを獲得し、チャンピオン・エディションも誕生しましたが、そちらは世界限定200台、日本上陸25台と、それなりの数が作られているものですから……。

車両スペック

年式2015
初年度20154
排気量2,979cc
走行距離10,008km
ミッション7DTC
ハンドル
カラーホワイト×ブラック
シャーシーNo
エンジンNo
車検車検整備別
出品地域三重県
  • レポートは売り主さまへのヒアリングと現車の視認を元に構成されており、必ずしも掲載内容の裏付けが取れている訳ではありません。CARZYは掲載内容の正確性・無謬性を何ら保証しません。
  • 車両の状態を専門的にチェックしているわけではありませんので、何らかの不具合や故障が含まれる場合があります。また取材から日にちが経過することによる状態変化もあり得ます。掲載情報はあくまでも参考情報であることをご理解いただき、購入に際してはご自身の車両状態チェックとご判断を優先ください。
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