楽しみ方は色々 356の最終完成形

1948年に誕生した、初めて“ポルシェ”の名を冠したスポーツカーが「356“No.1”ロードスター」でした。以降356は、プレA、356A型、B型、C型と約17年にわたって進化を続けました。

356C型は1963年にデビューし、1965年まで生産された356シリーズの最終モデルです。356Bのマイナーチェンジ版といった存在で、ボディは356B後期のT-6ボディを踏襲しながら、4輪ドラムブレーキだった足回りをATE製の4輪ディスクブレーキに変更しています。ボディタイプはクーペとカブリオレが存在しました。

インテリアは、シートの着座位置を低く、表皮の合成皮革もソフトなものに変更されています。またオプションだったドアパネルアームレストが標準装備となりました。エクステリアでは、リアのCまたはSCのエンブレムが備わっています。

356Cは、1582CC、水平対向4気筒OHVエンジンを搭載。トランスミッションは4MTです。カタログ値は、最高出力75ps / 5200rpm、最大トルク12.5kgm / 3600rpm。また高性能バージョンの356SCでは、同排気量ながら最高出力は95ps / 5800rpm、最大トルク12.6kgm / 4200rpmにパワーアップされ、最高速は356Cの175km / hから185km / hにまで高められていました。

356最終型となる356Cは1963年に4674台、1964年に10312台、1965年に1688台、トータル16674台が生産されました。この後、ポルシェのスポーツカーの系譜は911へと受け継がれていくことになります。


藤野太一の、この個体ここに注目!

ホワイトのエクステリアに、インテリアはホワイトとベージュの2トーンで、爽やかな雰囲気のある356Cクーペです。

現オーナーは約6年前に名古屋の356専門店で購入後、年に1、2度クラシックカーイベントなどに参加するため所有していたそうです。

購入後はボディ下回りをリペアし、サビ止めコーティングを行い、燃料タンクも同様にサビ止めを実施。ホイールを再塗装しタイヤを新品に、ダンパーもKONIのクラシックに交換したそうです。エクステリアでは、テールレンズをオリジナルの赤いものに変更しています。

インテリアでは、インパネ部分は本来外板色と同じ色のはずが塗り替えられていたようでオリジナルのホワイトに戻しています。またシートや内張りをはがして、カーペットも新しく張り替え。オリジナルのステアリングも再塗装しきれいにリペアされています。

定格電圧も当時のままの6V仕様です。エンジンの調子はすこぶる良好なのですが、点火系が弱く再始動の際にエンジンがかかりにくいことがあります。12V仕様への変更も考えたそうですが、やはりオリジナルのままでという思いから6V仕様をキープされており、スターターを常備することで対処しています。撮影時もスターターをつなげば、難なく再始動が可能でした。

現オーナーは仕事が多忙ゆえ乗る機会がなく、せっかくのクルマなので楽しんでいただける方に譲りたいという思いから手放すことを決意されたそうです。良好なコンディションを維持されているようですし、クラシックイベントに参加するでも、週末のドライブに出かけるでも、楽しみ方は色々ありそうです。

車両スペック

年式1963
初年度20134
排気量1,582cc
走行距離134,959km
ミッション4MT
ハンドル
カラーホワイト
シャーシーNo217874
エンジンNo
車検20204
出品地域東京都
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