超希少レーシングカーの雰囲気を堪能する

メルセデスベンツやアストンマーティン、ジャガー、マセラティといった強豪に新興ブランド(1947年創業)であるフェラーリが果敢に挑んだのが1950年代のレース界でした。

フェラーリといえば12気筒マシンがつとに有名ですが、50年代にはちょうどその半分のV6エンジンを搭載したレーシングカーが登場します。いわゆるディーノユニットです。

ブランド創始者であるエンツォ・フェラーリの長男アルフレードは、フェラーリ社においてエンジニアとして働いていました。しかし、1956年に病で急逝。エンツォはその死を悼んで、彼の子供の頃からの愛称であった“ディーノ”(エンツォの父親もアルフレードだったため、小さなアルフレードという意味でアルフレッディーノ、縮めてディーノと呼ばれた)をV6エンジンの名前とします。生前のアルフレードがV6エンジンのアイデアを温めていたとも言われ、彼の死後、ヴィットリオ・ヤーノが実現することになりました。その後、V6エンジンは市販ミドシップカーにも搭載され、そこにはフェラーリではなくディーノのエンブレムが飾られていたのは有名な話です。アルフレードは自分と並ぶ存在になりえた、という父親の愛情表現だったのではないでしょうか。

当初、フォーミュラーカーに搭載されていたディーノV6は、その重量バランスの良さからフロントエンジンのレーシングカーにも搭載されます。代表的な存在が1959年に生産されたフェラーリディーノ196Sで、12気筒マシンのテスタロッサとよく似たファントゥッチデザインのバルケッタボディが、今なお多くのフェラーリマニアの目を釘付けにします。

生産台数わずかに3台。


西川淳の、この個体ここに注目!

ディーノ196Sの生産台数はわずかに3台。シャシー番号は#0776、#0778、#0784で、これらはもし仮に売りに出されたとすると軽く10億円は超えるモデルとなります。

その雰囲気を楽しみたい。できれば限りなく本物に近いコンディションで。そこで出番となるのが“よくできた”レプリカ。実を言うとフェラーリに限らずヴィンテージレーサーを再現することはレーシングカー製造の技術さえあればさほど難しいことではありません。ましてやフェラーリ出身のリタイア技術者がまだたくさん存命だった80〜90年代なら、ヘタをするとボディの型まで残っていて、それをベースに純正のパーツを使い、寸分違わぬレプリカを作ることも可能でした。

この個体もフレーム、ボディとも非常によくできたレプリカです。エンジンは2400ccのディーノV6で、おそらくフィアットディーノスパイダー用を流用したのでしょう。全体の雰囲気もよく、爆音を巻きながらサーキットを疾走すれば、本物と違わぬエキサイティングな経験になることでしょう。

洒落の分かる人にこそ乗ってもらいたい。よくできた名レーサーのレプリカです。

車両スペック

年式1959
初年度20127
排気量2,400cc
走行距離
ミッション5MT
ハンドル
カラー
シャーシーNoTR246
エンジンNo
車検車検切れ
出品地域静岡県
  • レポートは売り主さまへのヒアリングと現車の視認を元に構成されており、必ずしも掲載内容の裏付けが取れている訳ではありません。CARZYは掲載内容の正確性・無謬性を何ら保証しません。
  • 車両の状態を専門的にチェックしているわけではありませんので、何らかの不具合や故障が含まれる場合があります。また取材から日にちが経過することによる状態変化もあり得ます。掲載情報はあくまでも参考情報であることをご理解いただき、購入に際してはご自身の車両状態チェックとご判断を優先ください。
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  • 購入後の車両の引き渡し・陸送は買い主負担となります。また車両の名義変更費用も買い主負担となります。
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